「うーむ、また今日も目標を達成したな、諸君!」 「そうですね、導師!」 「ふははははっ!」 大体この台詞回しを聞けば誰だかは予想できるであろうが、一応説明をさせていただいて、 ハイドラント、葛田玖逗夜、神凪遼刃の13使徒男衆である。 ”一日一悪” これが彼らの日々のノルマ・・・であるかどうかは作者も知らない。 だって、13使徒じゃないもん。 まあ、それはおいといて、今日も彼らは目標を達成して (今日も今日とてジャッジやエルクゥ同盟ともめにもめまくったが。) 悠々と本拠、第二茶道部室に凱旋するところであった。 「はっはっは、今帰ったぞ!」 「よお、お帰り!」 「・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・」 一瞬の静寂の後、 「何やってんだ貴様はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 Lメモ自伝 ACT1 第九話「いらっしゃいませ! 図書館カフェテリアにようこそ☆」 そお、そこで彼ら三人を暖かく迎えてくれたのは、 「ハイドさん、みんなお帰り〜☆」 「おかえりなさいませ、お茶にしましょうか。」 13使徒バイトお茶くみの川越たける&電芹と、 「お兄ちゃん、お帰り〜」 無邪気な死神、むらさき、 「あら、おかえりなさい。」 真面目にやってるのかそーでないのか、顧問・篠塚弥生。 「遅かったな、意外とてこずったか?」 (ぽりぽり、もぐもぐ・・・) 「だから、なんで貴様がウチの女子に囲まれて上座にふんぞり返って煎餅食ってんだこの 超絶ナンパ男よっしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!」 (ちゅどおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉんんん・・・・) 吹っ飛ぶYOSSY。 「ぜー、ぜー、・・・大体お前らもお前らだ、なんであんな奴に・・・!」 「だって、よっしーさんお友達だもん☆」 「たけるさんがそう望んだので・・・」 「面白いから!」 楽天三人娘が相次いで話す中、ハイドラントの精神にとどめを刺す弥生の一言、 「あ、そういえば、買い置きしてあった特選煎餅と大福、彼が欲しいというので。」 (ぶちっ) ハイドラントの中の暗殺者の魂が憎悪に包まれ、 (ざしゅ、ざしゅ、ぐさぐさぶちっ) 「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」 自業自得だ。 「弁償してもらおうか。」 「金ないから遊びに来たんだが。」 「プアヌークの邪剣よぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 (ちゅどどどどどどどどどど・・・・・・) 「まあいい、金がないのなら、体で払ってもらおうか。」 「・・・アンタそっちの趣味があったのか・・・?」 「ガティムの叫びよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」 (ちゅどどどどどどどどどどどどどどどど・・・・・・・・・) 「仕事を手伝ってもらう。」 「いいけど、何の仕事?」 あっさり了承するYOSSY。 ここが学園で一番の危険地帯、ダーク13使徒の本拠とも思えぬ気楽さである。 「いらっしゃいませ、図書館カフェテリアにようこそ〜(しくしくしくしく)。」 「ダメだよ、よっしーさん、もっと愛想良くしなきゃ。」 「だって、話では裏方だけだったろ、俺の仕事。どーして今になってウェイターなんか・・・ 苦手なんだよ、接客業。」 「そんなこといっても仕方ないよ。電芹は定期メンテだし、レミィちゃんも貴姫さんも休みなんだから。」 「う・・・」 そんなわけで、YOSSYは図書館カフェテリアの一週間ただ働きを命ぜられた。 まあ、YOSSYの自業自得だし、皿洗いなどの裏方でいいというので了承したのであるが、 最近流行ってきた風邪のせいで、レミィと天神貴姫は欠席。 ちょうどその日は電芹の定期メンテの日であったので、今日はたけると二人だけなのである。 「いっしょにがんばろ☆」 そんなたけるの無邪気な笑顔を見ると、泣き言も言えないなと思うのであった。 「いらっしゃいませ、図書館カフェテリアにようこそ☆」 −Case1− 「あれ、先輩、バイトですか?」 「そーなんだよ葵ちゃ〜ん・・・」 しくしくとワカメ涙を流すYOSSY。 「なかなか似合ってますよ、その格好。」 「・・・うるさいな、だいだいなんでアンタが葵ちゃんと二人きりなんだよ、ディアルトさん。」 おもいっきり不機嫌な顔で言葉を返すYOSSY。だが、幸せモードの彼に何をいっても無駄であり、 「実はですね、これから映画に行こうかと、ちょうど券が手に入りまして、それから・・・」 誰がそこまで聞いたよ。 「ま、とりあえずコーヒー2つね。」 「(くやし〜〜〜〜〜〜)」 ワカメ涙を流しながら、厨房に入るYOSSY。 「ううっ、バイトってストレスたまるわ! なんらかの形で発散しないとやってられないわ!」 何故女言葉になる。 「そうだわ!」 そうして、近くにあったぞーきんをしぼったぞーきん汁をディアルトのコーヒーに入れようとして たけるに思いっきり後頭部をおぼんで殴られたのは余談である。 −Case2− 「―オイルオネガイシマス、オイルオネガイシマス。」 ・・・来るとこ間違ってるって、Dボックス。 −Case3− 「誠治さん、いらっしゃいませ〜〜〜〜☆」 「よう、がんばってるねえ、たけるちゃん・・・おや、YOSSY君もバイトかい?」 「そーなんですよ、菅生先輩〜〜〜〜っ。」 久々にまともな客が来てくれた。 たけると誠治が楽しくお話をしてる間に、皿洗いでもやってしまおう。 −Case4− 「愛と勇気の魔法少女、エルクゥユウヤ、推参よ♪」 「戦後日本を震撼させた魔法老女、セバスゥナガセ、見参っっっっっっっっっっっ♪♪」 「いやじゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 「わがまま言わないで、早くオーダーをとってくるの!」 「(しくしくしくしく)」 「・・・あの〜、オーダーはお決まりになったでしょうかぁ・・・(いやじゃあ、早く済ませたい)。」 「オーダーはぁ・・・ア・ナ・タ♪」 ある意味最強の笑顔を浮かべ、ウィンクぶちかますエルクゥユウヤ。 「も〜、ダメじゃないですかぁ、新人クンいじめちゃ〜〜♪」 スーパーバスパートの低音で不気味なことをぬかしてくれるセバスウナガセ。 「(・・・殺してやる・・・)」 ひきつった笑顔を浮かべながらちょっといけないことを思っちゃったりするYOSSY。 −Case5− 「愛と勇気の魔法少女、マジカルティーナ、推参っ!」 「なんで今日に限って変な客ばっかりなんだよぉぉぉぉぉ!!!!」 「あらあら、よっしーさん、泣かないの(なでなで)。」 「たけるおねえちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん。」 幼児退行してたけるの胸に飛び込もうとするが、あえなく返り討ち。 「お客様、ペットの入場は遠慮していただけますか?」 ティーナの傍らの犬を見咎めて注意するYOSSYであるが、 「(どっかで見た顔だなあ・・・?)」 目を合わせないティーナのペットの顔をのぞき込むYOSSY。 右、左、右、左・・・フェイント! やった!顔が見え・・・! (どたどたどたどた) オーダーもとらずに厨房に駆け込み、うずくまり口を覆うYOSSY。 「・・・・・・・・・・くっくっくっ・・・・・・!」 「よっしーさん?」 たけるが声をかけたとたん。 「うひゃひゃひゃひゃ!わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っはっはっはーーーーーーーーーっ!!!! あ〜〜〜〜〜、腹が苦しいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」 「がるるるるっ!!(何がおかしいんだこの野郎!!)。」 乱入するティーナのペット。実はなんと、きぐるみを着ていた佐藤昌斗ではないか。 「だって・・・昌斗が、昌斗が・・・はーーーーーーーーっはっはっはっ・・・おかしい〜〜〜!」 ふと首輪を見る。そこにはご丁寧に”佐藤ポチ”と書いてあるではないか。 「ひゃーーーーーーーーーーーーーーーっはっはっはっ!! マジ笑い殺される〜〜〜っ!!」 佐藤ポチ(昌斗)が殴ろうと蹴ろうとYOSSYの笑いは止まらず、 結局、まともに復帰するまで15分もの時間を要したことを明記しておく。 −Case6− 「いらっしゃ〜い、美加香ちゃん♪・・・と、いたのか風見。」 「いたのか?」 (ぎゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ) 「客に対して無礼な口を叩くのはこの口ですか!?」 「ふっへえ、へめえなんかはがはが(うっせえ、てめえなんか客と認めてねえや)。」 毒づいてんのかなんだかよくわからないYOSSYを射るたけるの怒りの視線。 「(げ・・・あの子はこと仕事に関しては厳しいからなあ・・・)」 「はっはっは、客に対する言葉遣いがなってないんじゃないのですか?」 「・・・申し訳ございません。」 「はっはっは、誠意が感じられませんね誠意が。」 「・・・はい、以後気をつけます。」 結局ドリア二人前のオーダーを受け、厨房にひっこむYOSSY。 「ひなたさんっ!」 「美加香、これはチャンスですよ。この機をのがして一体何時奴をいびる機会があるのです?」 「(はあ・・・)」 嬉しそうな風見を困ったような顔で見つめる美加香。 「・・・ドリアお持ちしました。」 「よっしーさん、ありがとうございます☆」 「たけるさんに持ってきて欲しかったなあ〜、なんか急にまずくなってきた〜♪」 (ぶちっ) 「お客様、たかがバイトといわれるかもしれませんが、これでも誇りをもって仕事をしている(?)んです。 自分の仕事を悪く言われたらいい気はしないものですよ〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」 「いやあ、皿から直接つめこむように食べさせてくれるなんて、なんてサービスがいいんでしょう。」 「いえいえ、フォークで手を刺してくれたりなんかして、わたくしめには過分な御礼・・・。」 「はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは。」 「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ。」 「分相応という言葉の意味を教えてやりますよ!!!!!!!!」 「上等だっっっ!!今日という今日は決着つけてやらあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」 (ばんっっっ!!!!!) 「(びくっ!!)」 おもいっきりカウンターを殴りつける音、恐る恐るふりかえると、殺気を充満させたたけるの顔が・・・ 「いいかげんにしなさいっっっっっっっっっっっっ!!!!!」 めったに見せないたけるの怒りに、二人ともおとなしくなるほかなかった。 −Epirogue− とまあ、そんな日もあったのだけれども、結局問題があったのはその日のみで、 電芹やレミィ、貴姫も無事復帰し、元のカフェテリアの体制に戻っていった。 YOSSYも本来の業務をそれなりにこなし、 そして、一週間の丁稚奉公期間が終わるときが来た。 「いやあ、お世話になりました。」 「いえいえ、ほんとに助かりました、こっちこそありがとう☆」 「はい、いろいろ力仕事とかもやってくれて・・・」 「そうネ、ヨッシーのおかげで普段できないところの掃除もできたしネ!」 「ありがとうございました(ぺこ)。」 今日はYOSSYの軽い送別会、カフェテリアメンバーが労をねぎらってくれていた。 「でも、結構迷惑をかけちゃって・・・」 「「「「うんうん、そりゃそうだ。」」」」 「(しくしくしくしく)」 「でも・・・・・」 たけるの言葉、みんなの想い。 「また来てね、歓迎するから☆」 第十話に続く。 ============================================= どおもお、YOSSYです。 (やたらバトルが多すぎる) 僕の作品の特徴であり、問題点でもあるのですが、 こーいうLメモも書いてみました。日頃(?)の風景あってこそのLメモですからね。 なごやかな、学生時代特有の雰囲気、大切にしたいものです。 今作のお礼レス〜 むらさきの生みの親の結城光さん、セバスゥナガセの生みの親のギャラさん、 出演どうもありがとうございました〜〜〜〜。m(..)m 今作のお詫び〜 彼しかいないでしょう。 佐藤ポチ・・・じゃなかった、佐藤昌斗さん。どうもすみませんでした〜〜〜〜〜!m(..)m (でも、いいキャラですよね、佐藤ポチ(^^)) 感想です〜 ひなたさん Lファンタジア、現世に戻ったあとの智波さんと沙耶香さんのシーン、結構きました。 ティーさん 応援合戦、にぎやかで楽しませてもらいました〜 beakerさん 二人三脚。いやあ、綾香と組ませてくれるなんて〜(^^) YOSSYのキャラ性が全面に出てた作品でしたね〜 きたみちさん、ゆきさん レース展開が読めなくて、見応えがあって面白かったです〜 春夏さん 四季ちゃんシリアスでしたね〜 YOSSYがあわれでよかったです(^^) YF−19さん 結構かっこいいYOSSYでしたね。弱点をみごとについた戦闘シーン。どもです〜(^^) それに一人だけいい目を見させていただき・・・葵ちゃ〜ん♪ 悠さん いよいよ盛り上がってきましたね、魔王大戦! 昌斗さんと浩之を軸にしたこれからの展開がどうなるか!実に楽しみです。 ギャラさん 濃ゆさ大爆発のキャラですねえ(^^)、話がぶっとんでて、画期的で面白かったです。 はっきりいって、闘いたくないです(^^) もひとつbeakerさん 理緒ちゃんの心理描写、もう達人級でした。ストーリーも泣かせていただきましたし(^^) もうゴ〇〇リ女とはいわせない(^^) その他のみなさんの作品も、本当に楽しく読ませていただいています。 僕も暇ができれば書きたいと思いますので、よろしくお願いします。 次は! ・・・そーいえば、前回の予告、嘘八百でしたね、すみません。(某雑誌の予告みたい(^^;) とりあえず、期待しないで待っててくださいね〜♪ YOSSYでした〜