Lメモ自伝 ACT1 第十話「図書館の平和を守れ!」 YOSSYFLAMEは図書館に向かっていた。 本当に意外かもしれないが、実はコイツは愛読家だったのだ(ほんとかをい) 「ちわ〜す。」 「いらっしゃい、よっしーさん。」 YOSSYを出迎える男。にこりと愛想のいい笑いを浮かべている。 「久しぶり、まさたさん。調子はどーです?」 「いえ、おかげさまで。」 他愛のない会話が続く。 「じゃ、あったかいコーヒーをお入れしましょう・・・」 「いらん。」 きっぱりと断るNoといえる男YOSSY。 「じゃあ、日本茶でもどうですか?」 「結構です。」 「じゃ、紅茶でも。」 「いらんっちゅーとるやろが。」 ここまではっきりと断る理由がYOSSYにはあった。 目の前にいるまさたという男、虫も殺さないような顔をして平然と飲物にしびれ薬を入れる ちょっとおちゃめな人畜有害人物なのである。 YOSSYも被害にあったことは一度や二度ではない。 どーでもいいが何度も引っかかるなんてコイツには学習能力が欠如しているのだろうか。 「じゃあ、ラーメンでもいかがです?」 「うわあ、いっただっきま〜〜〜〜す☆」 ・・・かかった。 ――数十分後。 「・・・あ〜、ひでえめにあった・・・」 飲み物に薬を入れられたことがあるのなら、普通は食べ物にも警戒するだろうに。 「まあいいや、え〜と、ここらへんに・・・」 「よっしーにゃん?」 「ああ、ゆかたちゃん。」 着物ゆかた。まさたのパートナーである。 「なにさがしてるにゃん?」 「えっとねえ・・・歴史小説でも・・・」 「わかったにゃん! 今さがすにゃん! よっしーにゃんはお茶でものんでまってるにゃん!」 「悪いね、ありがとう、ゆかたちゃん!」 ててててと奥に消えてゆくゆかた。 「さて、お茶でもいただきますか。」 ずずずずず〜〜〜〜〜 ・・・なんで引っかかるかな。 ――さらに数十分後。 「・・・つい、あの笑顔を見ると断りきれなくて・・・」 Noと言えないSS使い、YOSSYFLAME。 「さてと、本も確保したし、・・・おっ。」 見知った顔の生徒が一人、静かに本を読んでいた。YOSSYはその男のところに行き、 「ちわ、忍さん。」 「・・・ああ、よっしー君、こんにちは・・・」 「あいかわらず難しい本をお読みで。さすがですねえ。」 「・・・・・・・いえ・・・・・・・」 「っと、すみません。読書の邪魔をして。じゃ、ごゆっくり。」 「・・・・・・・はい。」 東雲忍。 YOSSYの同級生である東雲恋の兄である。図書館の常連でなんとなく気の合う仲である。 「さてと、読むとしようかな。」 YOSSYは確保した本を開き、黙読に入った。 『――治は礼子を勢いに任せて押し倒し、その後覆い被さって――。』 「か〜ざ〜みぃ〜〜〜、後ろからのぞき込んで音読するなあぁぁぁぁぁぁ!!!」 「しーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」 「(!・・・いけね。)」 図書館では静かにしましょう。 「なんてことをしてくれるかなお前は。」 「こっちのセリフです。仮にも高校生が図書館でなんちゅう本を読んでるんですか。」 「しょうがねーだろ。歴史小説捜してたら偶然見つけたんだから。」 「・・・ほんとに偶然ですか?」 「・・・う。」 「まあいいですけど。図書室では静かにお願いしますよ。」 「へーい。」 (だだだだだだだだ!ちゅどんちゅどん!どっぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!) (ぱらぱらぱらぱら!!!!!どどどどど!ずどどどどどどど!!!!!!!!!!!!) 「はーーーーーーーーーーっっはっはぁ!! Dセリオ!! 今日という今日は決着つけてやる!!」 「――懲りない人ですね、ジンさん。」 (どどどどどどどどどどどど!!!!!!ちゅどどどどどどどど!!!!!) (ずだだだだだだだだだだだだ!!!!!!!!どっぎゃーーーーーーーーーーーーん!!!!) (がらっ!) 「うるせえぞてめえら静かにしろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」 ・・・・・聞こえちゃいねえ。 「喰らえ! 鉄拳! ロケットパァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンチ!!!!」 「――くすくす、いきますよ。・・・シャイニングアーム!!!!」 学園名物、ジン・ジャザムvsDセリオの死闘が今日も今日とて繰りひろげられてるのだが、 ・・・アンタら、場所ぐらい選べよ。 「うーむ、これはどーにかしないといけませんね。」 全然深刻そうには見えない風見が深刻そうなセリフをのたまう。 「で、どーすんだ、アレ。」 「そうですねえ・・・美加香もいませんし・・・」 思案顔の風見。と、ふと閃いたのが、 「・・・よっしーさん。快適な図書館ライフを守りたいですよねえ?」 「ん? あ、ああ。」 「なら、僕に協力してくれますか?」 「協力って、具体的には何を?」 「今はそんなことを言っている時ではないのです! 普段は敵同士でも、同じ図書館を愛する同志として!!!」 風見の心動かす熱弁! 「・・・わかった。協力しよう。」 「よっしゃ、そうと決まれば!」 いきなりYOSSYの首根っこを掴む風見! 「お、おい風見!?」 「覚悟しろDセリオ!! ナイトメア・オヴ・ソロモン!!!!!」 「――終わりです。・・・・・ファイナルガーディアン!!!!!」 「いきます! 即席鬼畜ストラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァイク!!!!!」 「どわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 ジンとDセリオ、2人の超必殺技の巨大火力が光点で炸裂した! 「・・・おーい、大丈夫かー?」 「――完全に黒こげになってますね。」 「彼も図書館の平和が守れて本望でしょう。」 そう、風見の必殺技、即席鬼畜ストライクとは、YOSSYを二大破壊兵器の炸裂点に 思いっきりブン投げて爆風を最小限に押さえる超機転技だったのだ! 美加香ちゃんがいれば非道バリアで一発だったんですけど(笑)。 「どーでもいいけど、何でコイツ生きてんだ?」 「――謎ですね。」 「憎まれっ子世にはばかるっていうじゃないですか。」 かくして、風見ひなたの活躍によって図書館の平和は守られた! しかし、いつ第二、第三の侵略者が来るかわからない! いけ! 仮面ヒナター! 戦え! 仮面ヒナター!! 「(覚えてろ風見ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!(ウェルダン状態(笑))」 第十一話に続く。 ============================================== どおもお、YOSSYです。 おかげさまで、自伝ACT1シリーズもついに10本目に突入しました。 これもひとえにみなさまがあたたかく見守ってくれ、見捨てないでくれたおかげです。 心より感謝いたします。m(_ _)m さて、記念すべき10本目ですが、 内容は見ての通りです。 うーむ、壊れてるな・・・(^^; 今作のお礼レス〜 まさたさん、ジン・ジャザムさん、出演どうもありがとうございました〜m(_ _)m これからもよろしくお願いしま〜す(^^) ちょっと今日は体力的な事情によりレスは勘弁してください。 次回も会えることを楽しみにしています。 YOSSYでした。