学園祭Lメモ「楓祭’98/工作部出典:リーフ・フォーミュラ外伝「さあ人誅の始まりだ――(考えてみればちょうど6人いるな(笑))」 投稿者:YOSSYFLAME
かくして、工作部主催のリ−フ・フォーミュラーは
3位、悠朔、
2位、藤田浩之、そして
煩悩が目標に勝ったのか、ハイドラントの優勝でその幕を閉じた。
しかし、その結果についてきたモノに満足しているものは、
勝者のハイドラントではなく、2位の浩之ただ一人だけであった。
(まあ4位の忍さん、リタイアはしたけどジンさんやDセリオさんも株は上げましたけどね)


そーれーでー(笑)。






工作部LF外伝「さあ人誅の始まりだ――(考えてみればちょうど6人いるな(笑))」





「おう、よっしー、いいところで会った!」
すっかり有頂天になっている藤田浩之。
まあ無理もないであろう。
学園屈指の格闘美少女ヒロイン、来栖川綾香と松原葵の
柔らかくも暖かい唇(あくまで想像(笑))からのキスをその頬に受けたのであるから、
浮かれていても無理からぬことではある。
うんうん、気持ちはわかるぞ浩之、
そう、物心ついたときから「一般生徒A」とか言われるし、
本編でゲットしたヒロインたちはあかりを除いてみんなそっぽ向いちゃうし、
出番といえば薔薇絡みかサクリファイスしかなかったし、
やっと栄光をつかむことが出来たんだもんな。
さあ、今だけは誰はばかることなく喜ぶがよいっ!
LF開催中は他の用事があったため、又聞きのYOSSYだが、
『親友』の朗報を聞き、我が事のように祝福した。
「そーだよな、頑張ったもんな、お前!」
YOSSYに肩を叩かれて満足そうな浩之。
「そーか、お前も喜んでくれるか!  いやあ、持つべきモノは友達だなあ!」
本当に無邪気に喜んでくれる浩之。
「で、これから特設会場で後夜祭やるって聞いたんだけど、お前も来ないかよっしー!」
「俺が?」
「いや実はな、ティーから会場への地図をもらったんだが、さっぱりわからなくてな、
で、お前に会ったんだけど。」
「ああ、会場ならほれ、そこの転移装置に入れば自動的に着くって聞いたけどな。」
と、近くの転移装置を指差し、
「あ、俺は行けないから、今日は用事があってな。」
そんなYOSSYに残念そうな目を向けて、
「そうか、ま、仕方ないな、じゃあな!」
さっそうと転移装置に入って転移して行く浩之を感慨深く最後まで、最後まで見送ったYOSSY。

「・・・さてと。」



――後夜祭会場。

「・・・まだ来てないのか!?」
部長・菅生誠治がめずらしく声を荒げて傍らのちびまるを脅えさせる。
「・・・あの・・・ぐすっ・・・」
ちびまるの泣き声で我を取り戻す誠治。
「ごめんな、どなったりして、お前はなんにも悪くないのにな。」
「誠治さん・・・」
優しくちびまるをなだめて泣き止ませた誠治、と、保科智子に連絡を取ってみる。
「智子君、様子は?」
『駄目やわ、来てへん。』
智子の返事に消沈する誠治。

「(どうなってるんだ?  レースの入賞者が全員欠席だなんて?)」



――学園某所。

「今回は手間かけさせて悪いな。」
「助かったよホントに。」
その問題の入賞者のうち2人、ハイドラントと悠朔は、
目の前の男、ギャラと何事かを話していた。
傍らにはT−star−reverseも控えている。
何故犬猿の仲の二人が、しかも薔薇部のギャラとこんな話をしているのだろうか?

「しかし、ジャッジや風紀委員会の邪魔は入らないのですか?」
ギャラが不安そうにハイドラントに問う。
「ジャッジは心配ないだろう。・・・なあ、ディアルト!」
闇の中から長身の男が姿を現す。
「心配ありませんよ、
このあたりの区域の今日の見回りは私ですからね、なんとでもごまかせますよ。」
口元にさわやかな笑みを浮かべながらそう言い放つディアルト。
「しかし、お前ジャッジの一員だろ?
この時限りとは言え、ダーク13使徒の首長のために仲間を裏切って、良心が傷つかないか?」
悠がからかうように言い放った一言を鼻で笑って返すディアルト。
「フン。・・・貴方だってジャッジの準構成員でしょうが。
それに、ジャッジ所属ディアルトである前に、一個人ディアルトの方が先ですからね。」
「言うな・・・」
ハイドラントがさもおかしげに笑みを浮かべる。
「さて、風紀委員会の方はと・・・佐藤、聞こえるか!?」

『――こちら佐藤昌斗、感度良好。』
「感度なんかどうだっていい、首尾はどうだ?」
『大方ケリをつけた。あとは委員長・広瀬さんと副委員長・貞本さんだけだ。
・・・あぁ!?  わかったわかった!  じゃ、お前が委員長と闘るってんだな!  ・・・わかった!
と、これより交戦に入る、時間内の足止めは十分可能、以上!』

――プツン!
「と、まあこんな感じで納得していただけたかな?」
「ええ、十分ですよ、それではこちらも遠慮なく作業にかかれます。」
「じゃ、後はよろしく頼む、俺達は後夜祭に出席しなければならないからな。」
「貴方達、もう30分の遅刻ですよ・・・」
「最初から私達に任せておけばいいのに・・・」
「まあそういうな、さて、そろそろ始めてもらおうか。」
この瞬間、奇しくもその場にいた4人の復讐者たちの声の波長がピタリと合った。





『さあ、人誅の始まりだ――』





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どおもお、YOSSYです。

今回はなんも言うことはないです。こういう話です(^^)

菅生誠治さん、本当にリーフフォーミュラー、面白かったです。
ネタパクって申し訳ありません。m(_)m

レースを捨ててまで一般生徒達を守ったジンさんとDセリオさん。
目的のために我を捨てて仇敵同士手を組んだハイドさんと悠さん。
くじけそうな忍さんに精一杯ハッパをかけた恋ちゃんに
結果こそ出なかったものの、恋ちゃんのハッパに精一杯応えた忍さん。
誠治さんをはじめとしてこのLFを成功させようと一生懸命努力したスタッフ。
みんな、みんなの努力の結晶がこのリーフ・フォーミュラーなんですね。
本当に楽しませていただきました。




・・・浩之?  いたっけそんな奴?




なんの話かさっぱり分からない人で話の概要を知りたいな〜と言ってくれる方は
掲示板に書いてくれるか、チャットでYOSSYを捕まえて白状させてやってください(^^)

では、失礼します。