僕が、例にもよって机に突っ伏して寝ているときである。 ぽんぽんと、背中を叩かれた。 「ふにぃ?」 完全に間の抜けた声を出して僕が振り向くと、例にもよって初音ちゃんが立っていた。 「また寝てたの?」 初音ちゃんは、少し子供を窘めるように言った。 僕は頭を掻きながら、 「──いやはや…こう部屋が暖かいとどうにもこうにも…」 と、訳の分からないことを呟いた。 「そうだ。テストの点どうだっ──」 僕は、露骨に話を変えた。──が、言ったあとで墓穴を掘ったことに気が付いた。 初音ちゃんは、どうしたの?と呟いてから、 「うん、まあまあ…だったよ」 と、自信なげに言った。 僕は、これ以上話しているといつまでかかるか分からないので、更に露骨に話を変えた。 「…で、今回は何のよう?」 僕の科白を訊いた初音ちゃんは、何も言わずに二つの封筒を差し出してきた。 「──?これが何か?」 「これ、ゆきちゃん宛だって。一つは私の机の上に置いてあって、もう一つは「あおちゃん」って言う人から頼まれたの」 あおちゃんとは、僕の友人のことである(実話)。ひょっとしたら、悠久関係のHPで会えるかもしれない…。 ──と、それはいい。僕はそう思って、取り敢えずあおちゃんからのやつを開くことにした。 『やっほーっゆき!いい加減私のストーカーやめなさいっ』 わざわざこんだけのことのために、封筒使うなよな…。って、そう言う問題じゃない。 「…おいこら…。確かに、君のいるHP探してダイブしているのは事実だけど…。そもそも君が僕にこいって言ったんじゃ ないか…。あと、呼び捨てやめろよな…」 僕は、少し初音ちゃんに弁解するように呟くと、封筒と便箋を手で丸めた。 「…良いの?丸めちゃって…。あ、はいこれ」 初音ちゃんは、そう言いながら僕に次の封筒を渡した。 「──しかし、何で初音ちゃんの所に置くんだろうね…。また何かの陰謀かな?」 僕は、初音ちゃんから封筒を受け取りながら呟き、封筒の鑑定を始めた。 まず、封筒の色が赤と言うところから少し怪しい。厚さは何も入っていないんじゃないかと思うほど薄い。 宛先は書いてな──。 「あっ、なんだこりゃ!」 僕は、何だか妙に驚いた。嫌、驚くのは当然かもしれない、なんと裏側には──。 『○キシード仮○様より』 と、書いてあったのだ。 「…ゆきちゃん、どうするの?あ…、開けるの?」 初音ちゃんの呟きは、僕の頭までは届かなかった。 僕は、何かに操られるように封筒を破った。 中から、薔薇の花びらが、ひらひらと落ちてきた。 … お し ま い … ------------------------------------------------------------------------------------------ 何だったんだ?このSSは…。 アルルさん 読まれていないとおもいますが、メールを出しづらいのでここに書きます。 僕のSSが少しでも読みやすくなっているとしたら、多分それはアルルさんのおかげです。 ありがとうございました。それと、暖かいお話と楓ちゃんをありがとう。 今までご苦労さまでした。お仕事も頑張ってください。 久々野彰さん 何だか妙に大反響。 それもこれも、久々野さんが作った設定のなせる技では…? 長瀬さんに、初音ちゃんを取られるのは嫌だ。でもスケートでペアだったから±0かな…? まさたさん ま…まさか○○ッ○? と、まあそれはさておき…。 鍛えようによってはですけど、もう彼等は「魔法」的なものを使えているような…。 ヨークかぁ…使えるのかなぁ。 ハイドラントさん 前の方に戻ってみれば、風見さん宛にあらすじ書いたやつがあるかも…。 ジン・ジャザムさん 「街」…この間までやってたんですけど…。 パワーメモリーのデータが消えてしまったのとともに、「街」のデータも…。 そのとき、スパロボFのスーパーロボット編の全クリデータも一緒に…。 消えたののおかげでやる気をなくし(三日目まで言ってたのに)、うっちまった(馬鹿)。 ところで、僕の扱い酷くないですか(笑)。 緑さん …しかし、よく反響があるなぁ、甲斐性。 まあ、読んでくれる方が恥ずかしがってくれるようなら、僕ももう半人前かな(今までは何だったのだ)。 UMAさん Xデーまで、あと二日じゃっ! そんだけ。感想ありがとうです。 Runeさん ごめんなさい、心変わりしました。 1,初音ちゃん 2,楓ちゃん 3,あかりちゃん 4,瑠璃子さん 5,琴音ちゃん 神,マルチ 何だか、最近マルチが徐々に神格化されていっているような…。 ゲームの方は別によい(できればお願いです…)ですけど、SSの方は上にして欲しいですぅ(すいませんわがままで)。<他の方も そもそも、マルチだとお話書けないんだよね…。 でわでわ・・・